自分が仕事を続けたかったので、結婚するなら仕事能力が低くて家事をやってくれる弱者男性がいいと思い、チー牛や弱者男性を中心に彼氏探しをしていました。
弱者男性には自分からアプローチできないコミュ障が多いので、女性側からアプローチをすると大体喜びます。
「アプローチしてほしい」弱者男性はとても多い一方で、「自らアプローチする女性」はとても少ないので、需要と供給のバランスが極端になっており、「弱者男性に自らアプローチすればほぼ100%結婚できるのではないか」と思えるほどです。
結婚後に「告白もプロポーズも自分からして、結婚後は弱者男性に家事をしてもらって自分は仕事をがんばっている」という話をすると、同じような弱者男性からは「羨ましい」と言われます。
「白馬の王子様」的に羨むだけならいいのですが、他の女性がそのような態度を取らないことに不満そうな人までいるのはどうかなと思ってしまいます。
「男性には、リーダーシップを取ってくれてお金を稼いでくれるタイプがたくさんいるのだからそのような女性も同数いるべき」という思考回路なのかと思いますが、それはテイカー気質のように思えるのです。
結婚はギブ&テイクなので、男性にリーダーシップがある場合は、女性は大体「若さや美しさ、子供が産めること」等他の価値を提供しています。
弱者男性は「自分には優しさという美徳がある」と思っているかもしれませんが、ハイスペ男性だって「ブス・デブ・低学歴だけど優しさはある」女性よりは「そこそこの見た目と教養を持ちつつ優しい女性」を選んでいるわけなので、「低年収・低学歴・ブサイク」な弱者男性が優しさだけで選ばれると考えるのは現実的ではないです。
ですが、弱者男性に何らかの価値を感じてあえて弱者男性を選ぶ女性はごく少数ですがいると思います。
そういう女性はほぼいないのであくまで私1人の意見ですが、「魅力のある」弱者男性の条件を考えてみたところ、一言で言うと「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」です。
「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」の弱者男性とは?
「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」には4つの要素が含まれますが、それぞれの需要を詳しく説明します。
「去勢された」とは性欲の薄さのこと
子供を作る必要があるので本当の意味で「去勢する」必要はないですが、「性欲の薄い」男性は一部の女性から人気があります。
性的なことにあまり興味がなく、純粋に自分が仕事をするために家事・育児をしてほしいという需要で相手を探している場合、例えば週に何回もセックスしたがる相手はめんどうです。
マッチョだったり頼りがいがあった方がやはり性的な魅力は感じるので、そういう魅力のない弱者男性でもいいという女性は、性的なことに関心がなく純粋に「専属家政婦」を求めていると思います。
性的な魅力を感じない「弱オス」に週に何度もセックスに付き合わされるのは罰ゲームなので、セックスレス状態でもあまり不満を持たない性欲弱めのタイプの方がいいです。
友達のように過ごせる「ちいかわ」
男性に頼りがいも性的魅力も求めていないのに結婚する理由には、「専属家政婦」の需要もありますし、「ずっと一人で暮らすのは寂しい」という需要もあります。
未婚女性が「老後に女友達と共同生活をしたい」と思うのと同じニーズです。なので、性格はなるべく女に近い方がいいです。
カフェでケーキを食べて喜ぶ、ディズニーランドではしゃぐ等趣味も女っぽい方がいいし、おしゃべりで理屈よりも感情を重視するタイプがいいです。
「男は論理的、女は感情的」と言われますが、仕事が好きだから家政婦を求めるタイプの女性は、女性の中では理屈を重視するタイプが多いと思います。とはいえ理屈に寄りすぎることもなく真ん中に近いイメージです。
男性側も感情を重視するタイプで真ん中に寄っていると、「似たような感じの2人」になってあまりトラブルが起きません。
弱者男性だと日常生活でも要領が悪いところが出てくると思いますが、だからこそ社会で稼ぐことを諦めて家事育児をするという選択をしてくれているわけなので、要領が悪いこと自体は気になりません。
ただ、その際にイライラされるとこちらもストレスになるので、「失敗しちゃった…テヘヘ」というようなちいかわ的態度でいてくれるとありがたいです。
逆に、「家事をしてほしいから」という理由で低年収の弱者男性を求めるにも関わらず、家事の要領の悪さに怒ってくるような女性と結婚するのは後々離婚されるリスクが高いと思います。
名もなき家事の「家事の上手な」
家事というと料理を思い浮かべる人が多いと思いますが、そこよりは「名もなき家事」が重要です。
「名もなき家事」とは、料理・洗濯・掃除のようなはっきり存在のわかる家事以外のことです。トイレットペーパーの予備を用意しておいたり、定期的なコンロ周りの掃除などの毎日行わない掃除をしたりするようなことです。
この名もなき家事は、負担していることが気づかれにくいので、女性側がこれを一方的に負担することで「夫は家事負担が偏っているとは思っていないが妻は思っている」状態が発生してトラブルになることが多いそうです。
私の旦那は料理は下手ですが、この名もなき家事を全部やってくれるので助かっています。
弱者男性をあえて選んだり専業主夫にしたりする理由は「家事をしてほしい」という需要なので、料理・洗濯・掃除だけはするけど、「名もなき家事ができていないことには気づかない、その結果先に気づいた妻がやる」という状態になりそうな「気が利かない」「注意力がない」人は選ばれにくいです。
ストレス解消に使う「サンドバッグ」
高収入な仕事はストレスもすごくかかります。
「このハゲーーーーー!」で有名な豊田真由子さんも、本来はもう少し穏やかな性格だけど仕事のプレッシャーであのようになってしまっていたそうです。
「DVはどんな理由があってもダメ」というのが世間の流れですが、例えば「高収入男性が仕事のストレスにより家で酒を飲んで暴れる」ケースで、奥さんがそれを受け止めてヨシヨシすることでまたがんばれるという形で回っているご家庭もあるのではないかと思います。
奥さんが嫌だと思うなら、離婚したり収入が落ちてもいいから負担の少ない職に変えてもらうのもいいかもしれません。でも、負担と実益を考慮して奥さんが納得できるのであれば「モラハラに耐えて高収入を稼いでもらう」という選択肢もあるのではないかと思います。
私の場合も、「ストレスがたまったときのモラハラをある程度我慢してくれる人」が好きですが、女性側がモラハラをする場合は許容してくれる男性は非常に少ないです。
私の場合ストレス発散方法が「ヤンキー口調で他人を罵る」ことです。「てめーはよぉ、ガチの無能だな! 非モテチー牛じゃねぇかwww」という口調で旦那に絡んで気持ちよくなっています。
(旦那からは「冗談ならいいけど本気で言われているのかと思ったら悲しくなる」と言われているので、「モラハラオナニーさせてください」と言ってから罵り始めるルールになっています。)
この口調で絡まれたら女性も嫌だと思いますが、「普段は優しい、お金を稼いでくれる、頼りになる」が「たまに暴言を吐く」という条件の男性がいた場合、「たまにならいいか」となる女性はかなりいるのではないかと思います。
一方、弱者男性であっても「優しくおしとやか」な女性を求める人は多いので、こんな煽りを入れてしまったら「絶対に無理」という反応をされてしまいます。そこでOKと言ってくれる男性は少ないので、モラハラ加害欲が強くて煽らせてくれないと嫌だという女性にとってはすごく貴重です。
「アプローチ待ち」弱者男性が結婚できない理由
専業主夫希望の女性の数が限られているのでほかの女性についてはあまり詳しくないのですが、「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」の需要は結構あるのではないかと思っています。
ただし、「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」になってもいいという男性が少ないのでうまくマッチングが成立していないのかもしれません。高学歴女性の未婚率が高いというのは有名な話ですが、「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」がいればそういう女性も結婚していた可能性はあると思います。
「男性にはリーダーシップを取ってくれてお金を稼いでくれるタイプがたくさんいるのだからそのような女性も同数いるべき」という思考回路の男性にとっては、「そこまでの譲歩をしなければいけないのはおかしい」と感じられるのではないでしょうか?
でも、専業主夫志望の男性は専業主婦志望の女性よりも多くの譲歩をしなければならない構造的な理由があります。
「甲斐性」は教育も影響する
社会の変化は少し遅れて教育に反映されます。
現状だけ見れば男女平等が進んでいるように見えますし、共働き家庭が主流になりましたが、現在のミドサーが子供のころは今とは違う状況でした。
「女は結婚して家庭に入るのが普通」という考えが残っている状態で育てられています。
私が小学校のころ、NHKの連続テレビ小説に働く女性が出てきたので「専業主婦になるのではなく働きたい」と言ったところ、夜中に母親が父親に「あんな考え方を持って育ってしまったら危険」という相談をしているのを聞いてしまいました。九州なので極端な家庭だったのかもしれませんが・・・。
「女は家事育児ができることが一番大事」「きつい性格ではなく従順でなければならない」「勉強ができる必要はない」という価値観を特に年配の親族が持っているので、ことあるごとに言われてきました。まさに勉強をしている最中に「女がそこまで勉強ができる必要はない」と言われるのです。
そのような環境で、親族の反対を受けながらも「勉強をがんばって経済力を身に着ける」という選択をした女性は、なんとなくではなくて明確に目的があります。それが「家事育児、従順さ」を求められるのが嫌ということだった女性も多いのではないでしょうか。
「男性の言うことを聞いて従う女性」を求められる環境で育つので、いわゆる「甲斐性」のあるタイプの割合が男性と同じにはならないですし、「甲斐性」のある少数派の女性は「優しい、家事育児ができる、従順」という古い価値観が絶対嫌なタイプが多くなります。
なので、甲斐性のある女性にリードしてほしい弱者男性は、少数派の中から枠の奪い合いをする必要があり、どれだけ女性側の求めるものを提供できるかの競争をするしかなくなります。
「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」になるくらいの覚悟がなければ選ばれません。
一般男性が女性に経済力を求める
二つ目の理由は、「一般男性が女性に経済力を求めるようになっている」ことです。庶民の生活が苦しくなっているので、男性も経済力のある女性を好むようになっています。
私は小学生のころから「勉強して経済力をつけて自力で生きていく」と決めていたのですが、「そういう女性は人気がないだろうから、結婚したいのであれば他の条件は妥協しなければならない」と思っていました。
ですが実際に結婚相手を探す時期になると、一馬力で家族を養うのが不安な男性が多く、「資格持ちで稼ぐ力の高い女性」「働く意欲の高い女性」はとても人気が高いことがわかりました。
稼ぐ男性にはやはり「仕事をセーブして支えてくれる女性」の方が人気ですが、そういう稼ぐ男性の中にも高学歴な女性を選びたいという需要があります。そのため、高学歴でお金を稼ぐことができる女性は、高学歴希望の高収入男性、平均年収程度の一般男性、養われたい弱者男性の全方位から人気になります。
選び放題になるので、弱者男性をあえて選ぶ際の条件が高くなってしまうのです。
弱者男性アピールが刺さる女性
弱者男性の頭の中にも「甲斐性がないと女性に選ばれない」という考えが強くインストールされているので、虚勢をはりがちな人が多いですが、「弱者男性」の需要を狙うなら、虚勢をはらずに「弱者アピール」をした方が有効です。
例えば女性側が年収800万円で男性側が年収300万円だった場合、能力に差があるのは明らかなので、虚勢をはると逆に好感度が下がります。
年収800万円の女性が弱者男性を結婚相手として考える場合は、「本当は普通の男性がいいけど相手がいないから仕方なく弱者男性に希望を下げた」場合と、「弱者男性がいいと思っている」場合があるので、後者の場合は弱者アピールがちゃんと刺さります。
「〇〇ちゃんがいないと生きていけない。付き合ってくれてすごくうれしい」と言ってみてうれしそうにするかどうか様子を見てみるのがいいかもしれません。
嫌がる女性は「本当は普通の男性がいいけど相手がいないから仕方なく弱者男性に希望を下げた」タイプかもしれません。逆に、うれしそうにする理由には次のようなものがあります。
後で揉めるよりは完全な弱者がいい
私が結婚した15年ほど前から「下方婚」を検討している女性はチラホラいて、「男の嫉妬」で失敗するケースがあると言われていました。(当時は下方婚ではなくて格差婚と呼ばれていたような気がします)
ゲイの方から見てもそうなので女性の気のせいや自意識過剰ではなく本当にそうなのだと思います。
下方婚を検討する女性がよく話題にするあるあるなので、逆に言えばこういう要素が全くなければそれだけでかなり印象がいいです。
性的魅力のない弱者男性を選ぶ理由は「家庭生活を円滑にしたい」ということなので、数年付き合って自分が昇進してきた段階などで「男の嫉妬」が発動してぶち壊しになるのはダメージが大きいです。
精神疾患ありの私の夫は、これまでの人生がうまくいかなすぎて「こんなゴミ消えた方がいいです・・・」が口癖ですが、「パートナーの女性よりも完全に下であるという認識を持っており、それに対して不満を持っていない」のは長期的な観点から見ると安心材料です。
「妻の方が自分よりも優秀」な部分があると感じたときに、心の底から「優秀な人が自分の家族でいてくれると生活の安定にもつながるし尊敬もできる」という態度をはっきり出すようなタイプが好まれると思います。
自分のボーナスが30万円、妻のボーナスが300万円だったときに「俺もがんばらないと」というプレッシャーを勝手に受けそうな弱者男性が多いような気がするのですが、「こんなに優秀な女性が僕なんかと結婚してくれてうれしい!家事がんばって支えるね!」でいいと思います。
ヒーロー願望がある
発達障害を持った女性など、弱者女性に「理解のある彼くん」が現れる理由の一つには、男性側の「ヒーロー願望」があるとされています。
ヒーロー願望がある女性は数としては少ないですが、全くいないわけではないです。
ヒーロー願望がある人は、「〇〇ちゃんがいないと生きていけない。付き合ってくれてすごくうれしい」と言われれば普通に喜びます。
女性のボーナスが多かったときなどに勝手にプレッシャーを感じて黙ってしまうと、「家族のお金が増えて喜んでくれると思ったのにどうして?」と満たされないヒーロー願望が不満に変わってしまうかもしれません。
「弱い人」を求めるモラハラ思考
弱者男性はモラハラ需要にも刺さります。
以下、男性から女性へのモラハラについて解説した記事からの引用ですが、「一人で生きられない人」は自分から逃げる心配がないので好都合なのです。
モラハラ夫は劣等感が強く、自分には力があるのだと信じるためにも、“コントロールしやすい女性”を好みます。逆に、自立して、1人で生きている女性に対して、嫌悪感を抱いていることが多いでしょう。
「俺なしじゃお前は生きていけない」モラハラ夫が妻を洗脳する際の4つの方法
我が家はもう結婚して10年以上経っていて「妻の趣味はモラハラオナニー」であることは認めてもらっているので、「私が結婚してやらなかったらお前みたいな無能は子孫も残せず孤独死して床の染みになってるからwww」というモラハラを数日に1回やって気持ちよくなっていますが、こういうモラハラ支配欲の強い女性にとっては、弱者男性であることは特にマイナスにはなりません。(※この発言を見て不快になった未婚者の方には申し訳ありません。「加害欲」を満たすための反社会的な言動です。)
敗者復活戦で多くの条件をつけることはできない
「女が男女平等を要求してきたから実現したのに下方婚しない」というの不満はミソジニーの定番ですが、今婚活中の30代を中心とした男女は教育を受けた時期にまだジェンダー的な思想が徹底されていなかったので仕方ないです。
「男が稼ぐ、女が家庭」という考えは古いと考えで育った世代が親になって始めて少しずつ変わっていくものかと思います。
弱者男性が婚活市場で人気がないのと同じく、「家事育児を一切する気がない」とか「見た目が悪い」女性は婚活市場で人気がないのと同じなので、男性だけジェンダー差別をされているわけではないです。
稼げる男の方がモテるという風潮は十分知っていながら稼げる仕事につくことに失敗したわけなので、弱者男性の婚活は敗者復活戦だと思います。
「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」は一例ですが、ほかにも義実家同居OKなどの強いカードを切れば結婚するチャンスはあるはずです。
私は「理解のある彼女ちゃん」として精神疾患の夫を支えているのですが、光の面だけ話をすると「こんなに優しい女性もいるのに世の中の女性のほとんどは自分勝手だ!」というようなミソジニーを強めてしまうかもしれないと思い、「去勢された家事の上手なちいかわサンドバッグ」を求めるモラハラ妻の暗黒面も紹介することにしました。
記事内のイラストは弱者男性LINEスタンプとして作ったものなので、気に入った方は使ってみてください。